勉強していない「団塊の世代」

高村薫さんへのインタビュー記事にあったのが、「勉強していない『団塊の世代』」ということばです。

つまり、大学紛争の頃ですが、

団塊の世代は、先人が積み上げてきた知識の体系に対する視線がゼロでした。
彼らの訴えているスローガンから、何に反対しているのか全く分からない。
中身がない。唱えているのはマルクス主義でした。旧ソ連や中国が何をしてきたかわからないはずないのに、ということです。・・・「あ、彼らは勉強していない」と思ったのです。

団塊世代の人たちと括って、これだけはっきりと、批判された文章に出会ったのは、初めてだったので、とてもびっくりしました。

世代そのものが、「勉強していない」という・・・ショックです。

そして、その後も高度経済成長の担い手であり、バブルまで導いていくとまで言われます。

ショックからまだ立ち直れないのですが、団塊の世代が、今日の日本の問題を作ってしまった担い手であり、その原因が「勉強していない」からだということですか。

団塊の世代が、年金世代に突入してしまった今、存在自体への功罪論を持ち出す気はないのです。
ただ、私自身、団塊世代の一員であり、大学紛争をリアルタイムで見ていました。大学紛争に対する評価は、高村薫さんの言われる通りかもしれません。

こんな風に塊として、世代について語られることに慣れていたはずですが、「勉強していない」は、切なくて、痛烈な一撃に感じます。

高村薫さんは、時々、新聞に政治・社会問題に関して意見を書かれています。いつも、興味を持って読ませてもらっていました。指摘が、的確で、鋭いと感じています。

特に「若い世代」には、人の話はうのみにしない。人の話というのは、政治家、企業、メディアなどですが、うのみにしない」。
・・・正しいという根拠は自分で調べて考える以外は得られないんですから。もう少し広く世界を眺め、もう少し賢くならないと。このままでは、幸せに、安定して生きていけないと思います。それから、「自分探し」なんかしないでほしい。そんな暇があるのだったら、自分のかなたにある、巨大な、人類が築いたものをぜひ探してほしい。

この文章にも、衝撃を受けました。

なんだか、人として、器が違う!という感想を持ってしまいました。私にも、「自分探し」にこだわっていた時代がありましたから。

高村薫さんの小説を読んでいないので、読んでみようと思いましたね。

アシュガ

庭にアシュガが満開になりました。

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